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● 昭和29年卒同期会 ● 平成26年 6月25日  岡山シンフォニーホール

 Lecture and Piano Concert
朝日高校昭和29年卒業生60周年記念
講演とピアノコンサートの会

 私どもは、昭和29年に伝統ある母校の学窓を巣立ち、本年、記念すべき卒業60周年を迎えました。
 ついては、卒業40周年の五木寛之講演会、卒業50周年の養老孟司講演とピアノコンサートの会に次いで、卒業60周年記念として後輩の在校生諸君に向けて何ができるか、真摯に考えてみようではないかとの熱い想いが持ち上がり、具体的な検討を重ねてまいりました。
 その結果、今回は標題の通り「講演とピアノコンサートの会」を次のとおり計画し、コンセプトは「知と感動」を掲げることとしました。

 日 時 平成26年6月25日(水) 開演13時 終演16時
 場 所 岡山シンフォニーホール 大ホール
 講 師 中村 桂子(JT生命誌研究館館長 理学博士)
 演 題 小さな生きものたちに学ぶ
 トーク&ピアノコンサート
      中村 紘子(世界的なピアニスト)
        演奏曲目
          リスト :ウィーンの夜会 第6番 S.427-6
          ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
          ショパン:マズルカ第14番 ト短調  Op.24-1
          ショパン:マズルカ第15番 ハ長調  Op.24-2
          ショパン:即興曲第1番   変イ長調 Op.29
          ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
 司 会 森 くにえ
 来場者 1、900人
 主 催 岡山朝日二九会
 後 援 岡山朝日高校同窓会 (株)朝日出版社


旭川沿いに会場の岡山シンフォニーホールへ向かう生徒達




同窓会会員や一般の皆さんも次々と会場へ入場


会場・開演前の生徒達の様子

入場整理・ロビー案内の二九会のみなさん




当日会場入り口でお配りしたパンフレット


実行委員 中川和彦君(はじめに) 
 開会に先立って、今回のイベントの一切を取り仕切った中川和彦君が、二九会の生い立ちと更に本日のイベント内容について簡潔に説明した。本日の場内放送は朝日高校の放送文化会の皆さんが協力してくれていること、更にアナウンサー競技の全国大会にも出場するので皆さんも応援してあげてくださいとの付言があった。司会の森 くにえさん(朝日高校卒業、元山陽放送アナウンサー)を紹介した。


実行委員長 片山虎之助君(開会の挨拶)
 二九会は岡山朝日高校に誇りを持っています。朝日高校で勉強させて貰ったお陰で私どもの今日があります。そこで私ども二九会は、どこかで母校にご恩返しをしたいと日頃から考えています。卒業40周年には五木寛之氏の講演会を次いで50周年には養老孟司氏の講演会とイリーナ・メジューエワさんのピアノコンサート、更に今年は60周年ということで中村桂子氏の講演会と中村紘子氏のピアノコンサートを開催することにしました。最後まで楽しんでください。明治7年以来、140年という永い朝日高校の歴史の中に皆さんは存在しています。どうか世のため、人のため今後ぜひ貢献してほしい。
 皆さんのご活躍と母校のご発展を祈念します。


中村 桂子先生
 38億年の「生きもの」の歴史を紐解いていただき、大変わかりやすいご教示があった。大型スクリーンとプロジェクターを活用した講演は解りやすさに一層、拍車をかけたように思われました。
 講演の冒頭、「世の中に『?』『!』の両方あれば何もいらん」というまど みちお先生のお言葉の引用に強く惹き付けられた。自分で疑問を探し出して考え、“おお凄い”と感動する本当の「知と感動」を生徒達は自らの耳目で確実に体得できたものと思われた。生徒および一般の方々からも「本当に良い講演だった」とお褒めの言葉が数多く寄せられました。

     






朝日高校生らしい鋭い質問が‥‥ 質問に対し微笑み豊かに丁寧に答える中村桂子先生

 


 

中村 紘子先生
 心に染み渡る清冽な演奏を披露いただき、さらに心を惹き付けられるすばらしいトークに満喫しました。ワールドワイドなピアニストにとどまらず、一流のエッセイストして数多くの著書をお持ちの中村紘子先生の才能を改めて認識しました。

 曲目は私どもが耳にする比較的聴きなれた曲を選定いただき、繊細な旋律のなかにもダイナミックな音の響きに身も心も感動しました。コンサートの終了後も、深い余韻に浸り暫くは席を立つのも忘れるほどでありました。
 なお、演奏中の写真撮影、録画・録音はご遠慮しましたので、ここではトークの写真のみ掲載させていただくこととしました。



  

  
 

杉本 尚平校長(お礼の挨拶)

 冒頭、二九会に対してお礼と感謝の言葉があった。
 将来、一流の人間として成長してゆくには、このような一流の文化や知識に直接触れることがどうしても必要です。岡山では、なかなかそのような機会に接するのも難しい中で、二九会の皆様方が、このようなすばらしい機会を提供してくれたことに感謝いたしたい。生徒達には必ずや役に立つことと思います。
 140年の歴史の中で磨かれた教育や学校に対する二九会の熱い想いを生徒達も是非、身につけていただきたい。生徒達は一階の良い席に座っていますが、二九会の方々は二階席の後ろに座っておられます。生徒諸君は今一度、振り返って二階席へ拍手し感謝の気持ちを示しましょう。(拍手!拍手!)

校長先生の挨拶 二階席へ向かって拍手する生徒諸君


実行委員 木口省吾君(閉会の挨拶)
 今回の記念行事開催に至るまでの経緯について、まず報告があった。
 校長先生、副校長先生ほかの方々とお会いし、どのような先生がたをお呼びしたら良いかをご相談したのが昨年9月ごろでした。以後今日に至るまで諸処、準備してまいりました。幸いにして学校側のご要望の強かった中村桂子、中村紘子両先生をお招きすることが出来ました。生徒諸君に何が「知と感動」を与えるかとなると私どもにとっても、なかなか難しいことでありました。
 私どもは昭和26年に朝日高校に入学しました。当時の原田校長は生徒の個性をできるだけ引き出すこと、社会人としての教養を身につけることを指導され、いわゆる「人格と修養」を目標に教育を受けてきました。今回のイベントの目的は「知と感動」とともに共通の話題(すばらしい講演と演奏)を提供したいということにあります。
 これから皆さんお一人お一人の人生を歩む中で、仲良く支え合って朝日高校の歴史や伝統を是非、育んで行って欲しいものです。


イベントの諸準備風景


 

 私どもは後輩の生徒達に、この上ない最高のプレゼントが出来たものと心より喜んでいます。
 生徒達が“本当にいい講演会とピアノコンサートだった!”と自らの耳目を通じて直接、受け止めて貰えたとしたら二九会としても、これに勝る喜びはありません。
 生徒諸君の今後のご活躍と母校のご発展を心より祈念いたします。

 なお、写真は朝日高校 後神 泉教諭 河本 昭政教諭 木口省吾・和子ご夫妻および三宅 彰の各氏から提供を受けたものであります。ありがとうございました。
 

実行委員会一同 (文責・三宅彰)

岡山朝日高校同窓会公式Webサイト