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国内で活躍する同窓生(敬称略)
田中 誠一 (昭和 48年卒)    神奈川県在住

趣味のツーリング

愛車と日光へ− 残暑厳しい9月でしたが、
安全のため、革パンにブーツ、長袖のジャンパーです。

 48年卒の田中です。私は、高校卒業後、東京で学生生活を送り、神奈川県の自動車会社に就職しました。大学では電気、モータを専攻し、就職して数年間生産設備の制御に関する業務を担当した後、エンジンや変速機などの、機械系の生産技術を担当してきました。

 ここ数年、自動車もガソリンエンジンから電動車へのシフトが始まり、私自身の業務も、機械系から電気系に変わってきました。学生の時の不勉強を後悔しながら、日々奮闘しています。

 神奈川に暮らし始めて、30年余り。神奈川と好きなバイクの暮らしを少し書かせていただきます。


私とオートバイの出会い

 私が、オートバイに乗り始めたのは比較的遅く、36歳からです。当時、教習所では、大きなバイク(エンジンの排気量400cc以上)の免許は取得できず、免許試験場での直接取得が必要でした(昭和50年前後の免許制度改訂によりこうなりました)。

 大型の合格率は3%程度で、極めて狭き門でした。暑い夏の土日の休日をつぶし、着ているトレーナが汗でぐっしょり重たくなるまで練習した甲斐あってか、受験3回目にして、なんとか合格。当時、受験者の間では、「合格者と握手すると合格する!」といったジンクスがあり、合格発表時握手攻めに合いました。

 免許試験場では「メリハリ」が重要視され、大型車をとことん振り回せる技量があるか試験されます。直線路は急加速、急減速。高速も低速も、ふらつき厳禁。といったところで、最初は「こんなに過激に走らせないと駄目なの?」という印象でした。今では、教習所で大型の免許も可能になり、大型バイクはぐっと身近になりました。

ツーリング仲間と、富士山経由河口湖の飛行機と自動車の博物館へ。
後ろに映っている飛行機は、その昔、自衛隊で活躍した、ロッキードF104J。
オートバイに車にヒコーキ。みんな乗り物好きです。

 現在乗っているのは、1992年式の川崎重工製の空冷4気筒、排気量1100ccのオートバイです。この川崎製のオートバイが好きで免許を取ったようなものです。もう18年間乗っています。自家用車でもこれほど長期間乗っているのは珍しいですよね。

富士山とバイク 秋の箱根にて

 車に比べると構造は単純なので、通常の整備や車検は全て自分で行います。維持費を抑えられるし、「バイクいじり」も楽しいものです。故障を自分で修理して、うまく直って、試運転で走らせた時は、「やった!」と、達成感に満たされます。自分で修理することで、バイクの構造や働きもよく分かってきます。

 自動車は、誰が、どんな使い方をしても故障しないように開発・生産されていますが、バイクは趣味的なところがあり、事情が異なります。例えば、渋滞にはいると、簡単にオーバーヒートしますし、オイル等が漏れることもあります。構造や機能を理解することで、より安心して乗る事ができ、故障などもある程度は大事に至る前に兆候をつかむ事ができます。
 

箱 根

 箱根は関東でも有名な観光地で、温泉や湖、バックに雄大な富士山。四季折々様々な表情を見せてくれます。富士山は、極まれに青空をバックにその全貌を見せてくれます。新幹線に乗って、富士山がはっきり見えるときは「今日は右手に(下り列車の場合)綺麗に富士山が見えます」なんて、車内放送があります。

 神奈川のバイク好き、車好きにとって、箱根は特別な場所です。早朝の一般の車が少ない時間に箱根の程よく曲がった山道を走るのは爽快です。自動車雑誌などで、新型車の試乗にも箱根がよく使われます。加速、減速、コーナリングと、箱根の道には、走りのすべての要素が楽しめる道が多いのです。

夏、箱根経由で伊豆雲見温泉まで遠征一泊

芦ノ湖の近くで、富士山と反対側にある、大観山というところに私はよく出かけます。地図を見ていただくと分かり易いのですが、芦ノ湖の太平洋側にある湯河原から「つばきライン」という道が大観山の頂上まで続いています。この道を走るのが好きで、バイク仲間たちとよく行きます。天気がよいと大観山の頂上から、正面に富士山、下に芦ノ湖が見える、大変美しいところです。

 

同じ道でも季節により雰囲気が変わり、何年通っても飽きる事がありません。とはいっても、実際のところ、走っている間は、路面を見て、落ち葉や、砂利が路面に無いかを確認し、カーブの前でしっかり減速し、体重移動してバイクを傾け、カーブを曲がり、加速していく。転倒しないで快適に走る為には、車とは比較にならないくらい、注意深くバイクを操っていく必要があります。

山道をそれなりのペースで走っているときは、あまり景色を楽しむ余裕が無いのが正直なところです。いいリズムで走りつつ所々で季節を感じたり、走り終わって頂上でヘルメットを脱いで、正面にくっきり富士山があったりすると、本当に感動します。

 オートバイは、体がむき出しの状態で走るので、自動車に比べ、同じ速度で走っていても、感覚はずいぶん異なります。自力では不可能な速さでワインディングロードを、ヒラリヒラリと、舞う感じ、飛んでいる感じで走るのは爽快です。


オートバイと安全

この日は、中央道を一気に下り、信州へ。
 バックは冬支度を急ぐ秋の八ヶ岳。

最後に、オートバイと安全について、少し触れます。オートバイは車と比較して、安全面では劣ります。体がむき出しの状態で走っているのだから当然ですよね。

 いつも心がけているのは、「減らせるリスクは確実に減らす」ということです。万全の整備はもちろん、乗るときの服装は、万一転倒した場合を考えて、革のジャンパーと革のズボン。背中に脊椎を守るパッドをつけ、専用のブーツは必須です。

革はアスファルトとこすれ合っても、破れず熱くならず、バイクウエアとしてはベストです。コスト面では難がありますが、いい革製品だと一生モノですね。パッドも骨折を打撲に軽減してくれます。

しかし、安全に走る為に、一番大切なのは、気持ちよく走る事じゃないかと最近思うようになりました。スリルを味わうなんてありますが、そういうのは禁物ですね。走っていて、気持ちがいいこと。気持ちがいいというのは、自分の技量の範囲でしっかりバイクをコントロールできているときに感じる事です。

 欧米では、バイクは、日本と違って大人の遊びというイメージが強いそうです。無理をせず、気持ちよく安全にこれからも楽しんで行きたいと思っています。

 


付録 : たまには、オートバイを降りて、徒歩で箱根遠征

同じ48年卒で横浜在住の下山さんと、箱根湯本から、旧道を歩いて芦ノ湖を目指しました。
距離や所要時間は定かではありませんが、5〜6時間くらいかかったでしょうか。
ここが有名(?)な、箱根旧道石畳。
 その昔、この石の上をみんな歩いて西を目指した。
 まだ歩き始めて、序の口。
やっとたどり着いた一里塚。顔に疲れが、、。まだ先は長い。
この後、芦ノ湖関所跡に無事到着。帰りは、バスで小田原へ。
小田原でちょいと一杯。。。歩けばこういう楽しみもありますね。

   
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