● ワールドリレー ●

世界で活躍する同窓生からのメッセージ(敬称略)

三宅 良子 (昭和48年卒) ニューヨーク マンハッタン在住

花市場から近いマディソン・スクエア・ガーデン

 こんにちは。'75年に渡米しニューヨークに住んで30年がたちました。現在チェルシーで FLORAL DESIGN Yoshiko Miyake という店を開き、契約会社のオフィスやロビーなどに飾る花のデザインと管理を行っています。自宅はジョージワシントンブリッジからほど近いハドソンハイツにあります。5月初旬岡山から弟がやって来たのでマンハッタンを案内しました。その時の写真を紹介します。

 花市場はマディソン・スクエア・ガーデンのある駅ペン・ステイション(Penn Station)のすぐ近くにあります。ここで仕入れた花を店で下準備し、毎日色々な場所へ飾り付けに行っています。ワールド・トレード・センター横の道も仕事のコースに入っていて、4年前の9月テロが起こった朝は、ツイン・タワーから北の地区のスタジオで仕事をしていました。テロ以後ウォール街を通りニューヨーク証券取引所に入るには爆弾探知犬による車のチェックが行われたり、毎日来ている人でもビルに入る度に顔写真を撮影してカードを発行するなど、とても警備が厳しくなっています。

 花市場から少し南へ下って行くと店のある地区チェルシーになります。チェルシーには最近画廊などが増え、芸術家が集まって来るようになりました。かつて彼らの町だったソーホーには様々な高級店があふれ、それに押され移ってきたためです。

店の入り口ドア

 自宅アパートのあるハドソンハイツにも最近ミッドタウンやダウンタウンから移ってきた若い音楽家やライターといったヤングファミリー、ヤングプロフェッショナルが多く住むようになりました。私の住まいは1940年代に建てられたビルの一階で、窓からはハドソン川とジョージワシントンブリッジを眺めることが出来ます。

 自宅から歩いて5分ほどの所にフォート・トライオンパークという大きな公園があります。この公園はメトロポリタン美術館の分館となっているクロイスターズがあることで有名で、とても手入れの行き届いた美しい公園です。今の時期には八重桜やハナミズキ、アップルツリー、チューリップなどたくさんの花々が咲いています。また公園の高台からハドソン川の対岸を見るとニュージャージーの緑の森が見えます。ここから見える風景を生涯変えないために、ロックフェラーは遙か対岸の土地までも買いとったそうです。
 
 アパートの近くには様々な店も揃っていて、今の住居はとても気に入っています。

 では自宅や店のあるマンハッタンを北から南に向かって写真で紹介します。

[マンハッタン北部] 左はアールデコのデザインによる自宅アパート入り口。中央は屋上から見たハドソン川とジョージワシントンブリッジ。 右は自宅近くのフォート・トライオンパークの高台ブロンクスのヤンキー・スタジアムも自宅から車ですぐの所にあります。
[ミッドタウン] 大晦日のカウントダウンで有名なタイムズスクエア(写真左)周辺には数々の劇場が立ち並んでいます。中央はMOMAのデザインストアーです。MOMA(The Museum of Modern Artの略)とはニューヨーク近代美術館のことで、大改修の後去年の11月ミッドタウンに再オープンしました。右はロックフェラーセンター前の広場で弟と写した写真です。
{ダウンタウン @] 左と中央は花市場です。右はチェルシーにある店での作業の様子。ブラジル出身のデビーナ(写真左側の女性)は運転を担当していて、渋滞した街中をとても上手に運転します。
[ダウンタウン A] チャイナタウンやそれに隣接するリトル・イタリーもこの地区です。チャイナタウンは活気に満ちあふれ、リトル・イタリーを徐々に浸食しています。右はUmbertos Clam House、マフィアのボスがスパゲッティーを食べていた時機関銃で撃たれたことで有名なレストランです。
[ロウアーマンハッタン(ダウンタウン最南端)] 左の写真、グラウンドゼロの鉄柵の向こうに見えるのが偶然十字架の形に残った鉄骨です。バッテリーパークの丸い金属球(中央)も元々はツインタワー前にありました。同時多発テロでダメージを受けた金属球は犠牲者を追悼するモニュメントとしてここに移されました。周りには八重桜が咲いています。右のブルックリンブリッジは上の歩道部分を歩いて渡ることができ、この写真はブルックリン側に渡りきったところで撮影しました。背景はマンハッタンの高層ビル群です。
 
 
岡山朝日高校同窓会公式Webサイト